ぼくの中のMade in Italyは、30年前の大阪船場から始まった。
「まいど!おおきに。耕一くん、よう来てくれはったなあ。」
初めてお会いした時、
その人は経営する自社ビルの玄関先を、
自らホウキで掃除されていました。
サスペンダー付のズボンのお腹を揺らしながら
真っ白な口髭・顎髭をたくわえ
柔和な目がメガネの奥で笑っていました。
大阪は船場のど真ん中!
友人と組み、戦後の食うや食わずの頃から
シルクなど高級生地を販売し、
ジバンシーやダンヒルなど
数々の最高級舶来品を日本に紹介することで
名をとどろかせた、その人でした。
「あんな若よ。
みんなが知ってるもん(ブランド品のこと)
そんなもん、海外から持ってきてもおもろないんや。
だ~~~れも知らんけどピカって光ってるもん
探すんが、わしの仕事なんや。
これがよう売れてみ、そのうち
みんなが知ってるもんになるやろ。
これがおもろいんや。」
アパレル企業を辞め、生まれ育った福山市へUターン。
家業であるブティックを継ぎ、父と共に展示会を訪問し、
初めてご挨拶した時に、言われた言葉です。
その時から、ぼくの中のMade in Italyは
「だ~~れも知らんけどピカって光ってるもん」
となりました。
小売りの道に入った26歳のぼくに
その人はもう一つ言いました。
「若。お店にはだれよりも一番に出な、あかんで。
一番に表を掃除せな、あかんで。
掃除したら店のことが一番ようわかるんやで。」
あれから三十年以上が経ちましたね。
インポート業界も随分変わりました。
でも。
「ピカって光ってるもん、ありましたよ
……………笹倉 升平社長。」
インポートセレクトショップでありながら
BOTTEGA も D&G も E.PUCCI も
さわったことがないぼくです。
今年の4月下旬には、
『MARCO MASI』milano &『Teresa Cambi』firenze
展示即売会が大盛況でした。
「福山で珍しいブランドが買えてうれしいわ」
「一点物だから、人とかぶらなくていいわ」
「やっぱりイタリアのバッグってお洒落よね~」
お客さまの喜びや声が、ぼくの一番の励みになります。
MON Nakamuraに引き継がれている
笹倉SPIRIT’Sにまつわる話
その話はまた別の機会に・・・・。
最後まで読んで下さり
ありがとうございました♪
今日も笑顔の花を満開に咲かせます!
よろしければ下のいいねや
ツイートや、はてブボタンをポチットして頂けると嬉しいです。
あなたのいいねが耕一ちゃんの勇気に繋がります♪
【内側から輝きたい女性のサポート MON Nakamura】
公式ホームページ
https://mon-nakamura.com/
「美しい自分にしてくれる店」MON Nakamura
公式Facebookページ
https://www.facebook.com/monnakamura
この記事へのコメントはありません。