「商いは牛の涎…だら、だら」
「もしもし~、ナカムラさん?京都の〇〇です。
えらい、ご無沙汰してます~。
どうですか?商いのほうは・・・。」
野太い近江なまり・イントネーションの声。
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再会してからの商いは、
「捺染業」での
オリジナルプリント生地を使った
ナカムラオリジナル服作り。
そして、
この会社のアパレル部門との
製品仕入れも主たる商いでした。
ファッション業界の時のながれは
厳しい選択ももたらします。
この会社のアパレル部門が
独立すると時を同じくするように
当店でも縫子さんが激減。
自社オリジナルの生産が
縮小する事態になっていきます。
捺染の基本単位は
50メートルの原反を
何本何十本がベースです。
とてもとても、
一軒の小売屋が手の出せる
メーター数ではありません。
しかも素材が伸びのある
合成繊維が主力になります。
読者の皆さんも知っている
スポーツウェア各社の
水着だとかインナーウェアの
原反プリントが主になっていきます。
当店との商いは
ほぼ無くなっていきます。
数年たったころ、
「もしもし~、ナカムラさん?」
しばらくぶりに
受話器の向こうから野太い声。
息子さんが事業を継承しながらも
独立した会社を起し
さまざまな商材を提供しているので
見てくれとのこと。
残念ながら
この時は、商売には…なりませんでした。
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「もしもし~、ナカムラさん?」
ほんとうにしばらくぶりの
野太い声が受話器の向こうで
問いかけてきました。
御年、喜寿に近いはず。
五十年近い、商いです。
「商いは牛の涎…だら、だら」
三話に続きます。
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