おしゃれ通信BLOG

ああしましょう、こうしましょう、直しましょう(本文とは関係のないワンシーン)

 

目次

わたしも作ってもらおうかな

とっても嬉しいご依頼をいただきました。

先に、オーダーをいただいたKさんの出来上がりをごらんになって
御親戚の方からのお申し出でした。
(Kさんのオーダーのお話は、またのお話で)

 

 

「いままで着てた礼服が着れなくなったんです。
 Kちゃんが着てこられたワンピとっても似合っててステキでした。
聞いたら、モンナカさんでオーダーしたのよって。
わたしも、作ってもらいたくて・・・・。」

「はい。いちどお越しいただいて、お話聞かせてください
その時、こんなの作りたいってお手持ちの礼服あれば、いっしょにお持ちくださいね。
あ、着れなくなった礼服でもいいですよ。」
      

これ、デザインが大好きなんです

織り方で縞の模様が浮き出ている

 

生地がいい。ポリエステルでしわになりにくく
織りがドビー織りで生地に表情があります。
そして、素材を活かして
シルエットはとてもシンプルなツーピースです。

「大好きなんです。でも...着れなくなって」
      
「えっ。ちょっと着てみてください。」

 

作らないでいいわ。直しましょうよ

「大好きで気に入って着てたんですが、少し寸法が・・・(( ;∀;)」

「う~ん。ちょっとまってまって。
ジャケットのラインが
プリンセスラインで、ウェストのとこ、これだけよね。
肩も合ってるし、バスト寸法だって綺麗よ。
スカートウェストは?ぜ~んぜん余裕よね。
     

(注:プリンセスライン~夜会服のロングドレスのように
ウェスト部分を極端に絞ったデザインラインのこと)

     
え。作らなくていいわよ。
直しましょうよ、これ。
お気に入りなんだから。」

ジャケット直すでしょ、糸引けも元にして

ドビー織りという独特の織りです。見ると「糸引け」が起こってます。
この手の織物にはよくあることなんですね。
      
ジャケットといっしょにスカートもお預かりして
「糸引け」を直す作業もします。
この様子は『生地(布地)が好きなんだなあ・・・。』に綴っています。

 

しばらくのお時間をいただき、出来上がりました。
着てみていただいたのが、こちら。
上着だけ着ていただきました。
ボトムは合わせたわけではないので、悪しからず(笑)

 

プリンセスラインの絞り部分のみ少し出しました。

 

どうでしょう。
ネックラインからバストトップをへて
シングルボタンを留めていただいての
ジャケットの裾までの流れ
     
めちゃくちゃ綺麗でしょ。
少しショートなジャケットで
その分スカートはセミフレアーのひざ丈です。

 

 

 

作ろうかなと思ってきてくださった
お客様のご要望に応えなくてどうするの
って、つっこまれるかな(笑)

 

モンナカな想いからすると
まずは、それほどのお気に入りなら
それをなんとかできないかって、考えるんです。

縫製からみてできないこともあるし、
デザインを壊してしまう判断から
できないよっていうこともあります。

 

お客様のご要望をお聞きしながらも
最善の方法をアドバイスしようと思っています。

 

作っていただくのも
お直しをお勧めするのも
最善の方法をご提案したいと思っています。

 

 

「作らないで直しましょ」なお話、ここまで。
はい。お客様にご満足いただけました。

今日も最後まで読んで下さり
ありがとうございました♪

わたしもあなたも
美しく輝いて生き生きと

「美しさを織り楽しさを紡ぐ店」MON NAKAMURA

公式Facebookページ
https://www.facebook.com/monnakamura

 

 

プロフィール

1956年11月生まれ
大学卒業後
小さいころから
糸と生地に囲まれて育ったせいか
ファッションに関心を持ち
東京のアパレルに就職

26歳の時
仕事仲間とメーカーを作る夢も果たせず
Uターンしてブティックナカムラに入社    

39歳の時
父の大病のため代表を譲り受け
オリジナル性に富んだ
モン・ナカムラブランドを軸に
事業展開

56歳の時
創業以来の商店街の店舗から
現在の地に移転
ブティック・ナカムラから
あらたに「モン・ナカムラ」として開業    

いろんなことをやっていますが、
モンナカムラは洋服屋です。    

お店に来て下さる方がいつまでも、
美しく輝いて生き生きとして
いて下さるお手伝いに
日々奮闘中!!

     

夢は、生涯現役。
ずーとお客様の出入りする
にぎやかな店であり続けること。

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