たけしのその時カメラは回っていた
「パリ！ファッションの都」(10月28日放送分）見ましたか？

 

ファッション史って、わずか100年？

そんなこともないですよね。
古代ギリシャ、古代ローマの時代から、人は布を纏っていましたものね。
マリーアントワネットの宮廷文化時代だってそりゃ～華やかなものでしたものね。

この絵の表題は　　<LA MODE ILLUSTREE>
着飾ったご婦人たちが描かれています。

 

流行は既成概念を打ち破ることから生まれる？

番組を見ながら、そして自身が身を置いてきたファッション業界で
今まで見たり聞いたり感じたりをすり合わせながら、思った
・・・・既成概念を打ち破って生まれてくるのが流行なんだ

１９２０年代ベルエポックと呼ばれる時代のパリで
上の写真のようにウェストを締め上げる華やかなドレス姿の女性の
下着のコルセットからの体の開放をデザインした
ポール・ポワレ

当時ファッション界の帝王と呼ばれたポワレに
挑戦状のごとくシンプルなストレートラインの
「リトル・ブラックドレス」という黒い服をデザインした
ココ（ガブリエル）・シャネル

１９４０年陥落したパリの困窮する時代でも
服作りを諦めなかったアトリエの無名のデザイナーたち
そしてそのエネルギーは戦後もまた物資のない中
ミニチュア服を作り「人形のパリコレ」を開き続けた
ランバンやバレンシアガなどのデザイナーたち

「私の夢は貧しさに反動したものを作ることでした」
クリスチャンディオールは、ニュールックと呼ばれる
コルセットで絞ったウェストにたっぷり生地を使った
長い丈のスカート、御姫様のような華やかさを求め

「過去は過去よ。ファッションとはそういうものじゃない」
ディオールの貴族のような服（ニュールック）に対抗して
ココ・シャネルは復活
有名なシャネルスーツを流行らせます

１９５３年クリスチャン・ディオールのニュールックは
初めて日本へも紹介され、都会の女性たちの心を虜に
１９５９年、この流行は、美智子様のあの婚礼パレードのお衣装
（ローブ・デコルテ）にも反映されています

１９６８年パリの五月革命に表されるように
若者たちが大人の価値観に反発する時代が来ます
ファッション界にも既成概念を破る天才デザイナーがでます
イブ・サンローランです
「限られた女性に限られた服を作る（オートクチュール）のはもう古い」
そういって誰でもが気軽にトップデザイナーの服を
着ることができる「プレタポルテ（既製服店）」の出店です
そのデザインも変幻自在な自由度の高い目まぐるしく新しいものでした

この時代、日本でも大流行し
大人の価値観と若者の価値観の違いがでたのが
世界中を席巻した「ミニスカート」

このあたりからは実感してきたファッションの世界

1956年生まれの私、子供のころから両親の店の
縫子さんや店の販売員のお姉さんに囲まれて育ちました

なので「ミニスカート」や既製服の斬新さには
子供心に斬新なイメージを持っていました
もう朝起きて夜眠りにつくまで
ファッション、ファッション、ファッション

小学生で当時流行ったアイビールックの
VANやKENT着せられてましたし(笑)

１９７０年に入ると
日本デザイナーの個性あふれる才能が開花していきます
なかでも、パリのファッション界に新風を吹かせた
第一人者、高田賢三さん

パリコレクションで
「見ていて楽しくなる服」をエンターテインメント仕立ての
大規模で革新的なファッションショーに作り上げます
この手法は、いまでも活かされて創意工夫な個性的な
コレクションとなっています

100年を経たファッションはなにを打ち破る？

たまたま番組を見る以前に、関心があって購入した本です

島根県立岩見美術館、東京国立新美術館で開催された展示会の
公式図録です
直近のファッション史にも触れられています

既成概念を打ち破ってきた生まれてきたファッションの流行
であるならば、これからのファッションは何を打ち破っていくのでしょう

情報が個人の手から発信することができるようになった今
かっての著名デザイナーによる革新から生まれるファッションよりも
大流行はしないかもしれない、ニッチな流行でしかないかもしれない
そんな小さな細胞分裂のような、打ち破りのファッション観が
小さな渦のような形で拡がっていくような予感がしています

https://monnakamura.base.shop/
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今日も最後まで読んで下さりありがとうございました♪

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