おしゃれ通信BLOG

<Photo:写真AC>

「メンズのチェスターコート、イージーオーダーで作れます?」
          
モンナカムラではじめてのスーツをイージーオーダーしてくれた彼からの電話。
そうか、おしゃれなチェスターコートに惹かれたのか…。
うんうん、おしゃれに磨きがかかってきたぞ。

ベーシックだからこそ、サイズ感のフィットするイージーオーダーは正解。
その良さをお伝えします。

目次

チェスターコートってどんなの?

ウエストをやや絞ったシルエットのドレッシーな雰囲気なコートです。
チェスターフィールドコートとも呼ばれ、丈はやや長めで、膝程度が一般的です。
ビジネスやカジュアルとしても着こなすことができるので、人気の高いコートの1つ。

とまぁ、冒頭の写真の雰囲気を文字にすると、こういうことです。

数年前から、メンズではカジュアルな着こなしができる低価格で日常着的なコートとして若者に人気なアイテムのひとつです。

 

コート用の生地サンプル用意するわ

 

<Photo:Satophotoさん写真AC >

 

モンナカムラでは、これまでスーツのイージーオーダーをお受けするように
スーツ用の生地見本は常備していました。
が、スーツ用の生地では少々コートにするには薄くてしなやかすぎて、ちょっと不向きです。

そこで、彼のためだけに(ここ強調しますwww)
彼のためだけに生地見本を用意させてもらいました。

なぜそこまでするのか?

その理由は、こんないきさつがあるからです。
「あのイージーオーダースーツ着て入社式に臨んでくれたかな?」

 

見本のこのコートサイズでどうかな?

 

じつは、コートのサイズ感ってあんがい難しい。

というのも、メンズの場合ふつうはスーツのうえに羽織るもの。
ということは、そこそこの“ゆとり”をみてあげる必要があります。
ただし、いま風の着こなしだとスーツだけでなくカジュアルに普段着の薄着のうえにも着ます。

着る本人にとって
きつすぎず、そうかといってダボつきすぎず。
この加減を見極める採寸の力量が問われるところです。

 

黒がいいなら、ヘリンボーンのこれどう

作りたいデザインも決まっているし、試着サンプルのおかげでサイズ取りもスムーズに。
そうなると、生地を選ぶ段階に。
さてさて、なかなかにこれが迷います。

学生時代から着てた黒無地のチェスター、くたびれるほど着倒しました(笑)
一年間仕事にがんばってきた、自分へのご褒美だと伺っています。

これっきゃ、ないよ~~~~!

ヘリンボーン(杉綾)織りの技術で素材に変化を持たせています

「やっぱり、黒が来たいです」彼の好みははっきりしていました。

じゃぁ、これっきゃないね!(一刀両断のアドバイスwww)

わたしのおすすめポイントはこうです。

自分へのご褒美で、いいものを大切に長く着たい。
チェックとかでなく黒が着たい。

ならば、本場英国のツウィードで(確かにお高い)
織りの面白さのあるヘリンボーン(遠目には無地にみえる)
丁寧にあつかえば、そして彼はそんなに体型が変化しそうにないので

「十年でも二十年でも着続けることができる
ベーシックだけれども、良質のコートを一着作りなさいよ。
これだと、不祝儀の席にでも着ていけるから」

よーく、写真を見てください。
襟のふちにステッチがはいってるのわかりますか?
コバステッチとかピックステッチと呼ばれています。

本格的な高級なスーツやコートにあしらわれている
ちょっとステータスのような縫製方法です。

ずっと大切に着てほしいから、これもおすすめしました。

さらに追い打ちをかけるように、本格的なんだからと
ボタンまで天然素材の水牛ボタンに。

 

嬉しかったので、報告します

 

 


つい先日のこと。
そんな彼からひさびさのラインが入りました。

もう、飛び上がって嬉しかった。

彼のために見本をとりよせ、有無をも言わせぬおすすめで決めさせ
あれもこれもと、盛りました(笑)

彼にしてみれば、思わぬ出費だったと思います。

こうやって、ご本人のお喜びの声が届くと思いました。

彼のために、本気で相談にのってあげること
いいと思うことは、しっかり提案してあげること

ひいては、自分にかえってくる
いまさらながら、商いの本道を感じさせる出来事でした。

はい、今どきの若者です。ピースです(笑)

 

「水牛のボタン代、しっかりキャッシュレス還元でもと取りました」
はいはい、今どきの若者です。ピースです。

またのご来店をお待ちしております。ありがとうございました。

 


今日も最後まで読んで下さり
ありがとうございました♪
わたしもあなたも美しく輝いて生き生きと

「美しさを織り楽しさを紡ぐ店」MON NAKAMURA

公式Facebookページ

https://www.facebook.com/monnakamura

 

 

プロフィール

1956年11月生まれ

大学卒業後
小さいころから
糸と生地に囲まれて育ったせいか
ファッションに関心を持ち
東京のアパレルに就職

26歳の時
仕事仲間とメーカーを作る夢も
果たせず
Uターンして
ブティックナカムラに入社    

39歳の時
父の大病のため代表を譲り受け
オリジナル性に富んだ
モン・ナカムラブランドを軸に
事業展開

56歳の時
創業以来の商店街の店舗から
現在の地に移転
ブティック・ナカムラから
あらたに「モン・ナカムラ」として開業

    

いろんなことをやっていますが
モンナカムラは洋服屋です。    

お店に来て下さる方がいつまでも、

美しく輝いて生き生きとして
いて下さるお手伝いに
日々奮闘中!!

     

夢は、生涯現役。

ずーとお客様の出入りする
にぎやかな店であり続けること。

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