「商いは牛の涎…ダラ」
「もしもし~、ナカムラさん?京都の〇〇です。
えらい、ご無沙汰してます~。
どうですか?商いのほうは・・・。」
電話の向こうから響くのは、
野太い近江なまり・イントネーションの声。
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その声の主が
初めてナカムラへ来られた時
黒詰襟の学生服姿での
国産布地の営業でした。
父が開業して5、6年目のころだったようです。
そして
次に再会するのは、布地から既製服になり
私自身が店を継ぎ数年もたったころ。
「もしもし~、ナカムラさん?
昔××にいてました、〇〇です。
社長(父のこと)覚えといてくれはりますか?」
詳しくお話を伺ってみれば、独立し
「捺染業」の会社をやってるとのこと。
「捺染業」
そう、布のプリント屋さんです。
京都の会社に伺ってみれば、
綿・麻・ウール・合成繊維
さまざまな白地の原反が
ところ狭しと置いてあります。
そして「捺染」のキモとも呼べる
花草木・鳥・ペズリー・幾何柄
図案原画のその数のすごさといったら。
父の、私のオリジナル心に
火が着かないわけがない!
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その声の主は、
父の葬儀にも、馳せ参じてくださいました。
そして移転した時も
お祝いを。
「もしもし~、ナカムラさん?」
ほんとうにしばらくぶりの
野太い声が受話器の向こうで
問いかけてきました。
御年、喜寿に近いはず。
五十年近い、商いです。
「商いは牛の涎…ダラ」
二話に続きます。
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