ピンとピンクッションから始まったよな、俺たち。
目次
「いまさぁ、福山にいるんだけどさぁ…。」
受話器のむこうから、何年振りかの声が。
いつになるんだ?この前会ったのは。
「なんだよ~、なにやってんだよ」
「すぐ行く。×××のまえ辺りにいろよ」
電話の主はへらへら笑ってる。
こっちの声は上ずり焦り、喜んでる。
×××のまえ辺りで
ゴロゴロを傍らに立ってるその男
まんまだ、まんまだ。
そのまんま。
すこし前かがみな細身の長身。
クルーカットの短めもみあげには
うん?白いものが混じってる?
細身のパンツにラフジャケット
チェックのシャツにニットタイ
相変わらずトラッドにきめてるわ。
「東京帰る飛行機の時間まで
少しあるからさぁ…. 。
いるのかな~とか思ってさぁ…。」
その顔を見るなり
僕のなかの時計は逆回り。
むかしむかしの
三十八年前にもどっちゃったよ~。
入社して渡されたのは、「これ」。
夢を希望を胸に社会人一年生の我ら。
入社して同じ部に入った同期八人に
渡されたのは
ピンとピンクッション。
記憶に違いがなければ、配属された
その日から
秋冬物の展示会準備・会場設営。
下働きが新人君の初仕事。
終業時刻が過ぎても
帰れネ~~~
ディスプレイのゼロからを
叩き込まれました。
ハイ、三十八年前から。
年月は人を鍛えます。
同期の彼も会社の中では
VMDのエキスパート職なんだって。
あ。VMDの説明ね。
V(ビジュアル)
M(マーチャン)
D(ダイジング)
そう、売り場づくりの主流です。
俺らの人生、そう、
ピンとピンクッションから
始まったんだよなぁ。
三十分やそこらじゃ話にならないでしょ!
ゆっくり福山泊で来なきゃだめだよ~
風の又三郎のようにやって来て
帰って行った
もと同僚・大親友H君の福山訪問の
お話でした。
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